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2011年10月22日 (土)

分断支配とどう向き合うか

 分断支配なんて耳慣れない言葉ですが、権力者が立場の弱い人を連帯できないように分けて支配する状態を指す言葉です。なぜこのようなことが起こるのかと言いますと、支配されている人達の中には、支配者に気に入られて少しでも得をしたい人もいれば、言いなりになることを拒否して支配者の権力を少しでも弱めようと抵抗する人もいるからです。支配の構造の中で自身の幸福を最大化しようとするグループと、支配の構造そのものを解消しようとするグループに分かれるのです。支配されている人達にはいろんな考えの人がいますから、この分断支配は自然に発生します。そして、それは支配者にとって非常に都合がいいことなのです。なぜなら、支配者に気に入られようとするグループの存在は、支配の構造を解消しようとするグループが相対的に損をするように機能します。また、2つのグループが対立しているうちは、支配されている人達が互いに攻撃しあい力が弱まるので、支配者に抵抗する危険性も低下します。

 例えば白人が黒人を奴隷としていた社会では、奴隷の中に何人かボスを選び出し、黒人が黒人を支配するようにしたといいます。ボスに選ばれた黒人は、待遇が他の奴隷よりも良く、他の奴隷に威張れることに気分を良くし、ますます使用者の白人に気に入られようとします。すると、黒人奴隷が一度に逃げ出したり白人を襲ったりする危険が減るのです。こうして、支配者だけが得をする構図が出来上がるのです。

 これを企業の経営者と労働者に当てはめてみると、今の労働者の置かれている状況がよくわかります。今の自分の待遇がおかしいと感じても、労基署や組合に相談するのはかなり抵抗がありますし、とても同僚に本音を話せる雰囲気ではありません。仮に自分一人が何かしらのアクションを起こしたとしても、その後職場で浮いてしまう可能性が高く(バッシングを受ける可能性もあります)、職場がブラックであるほど行動のリスクが高まると言えるでしょう。

 そこで私は、このデモを通して「じつはおかしいと思っているけど、どうしたらいいかわからない労働者」が少なからず存在することを明らかにし、じわじわとネットワークを広げ、経営者に取り入ろうとする労働者を少数派にしてしまおうと企んでいます。

 そのための方策は繊細に検討しなければなりません。経営者に取り入ろうとする労働者に怒りをぶつけても、何の生産性もありません。彼らもどんどん取り込んで、ネットワークを大きくしていきたいのです。

 分断支配は様々なマイノリティが長年知恵を絞って取り組んできた課題です。その知恵を結集させて、連帯の輪を広げていきたいと思います。

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