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2011年12月

2011年12月27日 (火)

「優良企業連合」構想

 ブラック企業撲滅デモは終わったけれど、労働者の権利をないがしろにする企業のあり方や、それを許容してしまう社会に対する怒りは失っていません。第二段もいつかやります。

 またまた堅苦しい感じでのスタートとなりましたが、デモよりも直接的に労働法違反をなくし、安心して働ける社会を作るためにできることを考えつきましたので、ここで紹介したいと思います。それが「優良企業連合」!ババン!1人より大勢で、個人よりも組織で行った方が活動は効果的なものになります。そしてその組織の数も多い方がより良いでしょう。

 ここで優良企業連合の概要を説明しましょう。そもそも違法な経営によって不利益を被っているのは誰なのでしょうか。もちろんその企業に勤める社員であることは間違いないですが、現在労働者の権利を大切にし、労働法規をきちんと守って経営を行っている企業も大きな損失を被っています。人件費というコストをちゃんと支払いながら、そうでない企業とも他の条件は同じに競争していかなくてはならないのです。私は労働者の権利を守る企業を優良企業として応援すると同時に、違法な経営を撲滅する仲間としてネットワークを作って関わりを持ちたいのです。「ブラック企業に対して怒りの声を上げるべきだ!」とけしかけたいのです。そして、労働法規を正しく守るという点において利害を共にする企業が互いに応援しあい、ビジネスにおける利益を拡大すると同時に、発言力を強めていくことを目指します。

 では、「優良企業連合」を作って何をするのかを考えつくだけ挙げてみましょう。
 ・「私たちは労働法規をしっかり守る企業です」と名乗る。今の日本社会ではこれだけでも大きな宣伝効果が望まれる。
 ・ライフワークバランスや、労働と豊かな人生との関連を説く勉強会などを開催し、誰もがルールに則った働き方をするべきだという世論を形成する。
 ・違法な経営を行う企業に対して抗議を行う。
 ・違法な経営を取り締まる体制を強化するよう行政に要望する。

 今回の提案で重要なポイントは、これらの活動は全て優良企業にとって実際的な利益があるということです。そして、それがこの社会に生きる多くの人にも同時に利益をもたらします(安心して働ける社会の形成)。このような企業と個人の相互の利益を最大化し、また正当な手段によって努力をしたことが認められる健全な社会の形成を目指すことが、本来企業に求められる役割ではないでしょうか。違法な経営を経営によって不当に利益を得る企業がある一方、損をすることをわかっていながら労働者の権利を守り、法律を適切に運用しながら健全な経営を行う企業もあります。そういった企業の存在こそがこの社会の希望であり、大切に守っていかなければならないものです。そのために、今のあなた個人でもできることがきっとあるはずです。一緒に応援しましょう。そして、我こそは優良企業の経営者だという方は、ぜひご連絡ください。正しく努力をした者が報われる社会を一緒に作りましょう。

2011年12月23日 (金)

「教員ユニオン」構想

 前回の記事の最後で触れましたが、私は既存の教職員組合に代わる教員のための労働組合が必要だと考えています。というのも、教職員組合の加入率は低下し、社会への影響力及び教育現場を変える力が弱まっているからです。教職員組合には日本教職員組合(いわゆる日教組)、全日本教職員連盟など様々な団体が存在しますが、ここでそれらの組織について詳しく書くとかなり長くなってしまいますので、関心のある方はググってください。とりあえずこの記事では、それらの組織をまとめて「既存の教職員組合」と表記します。

 私が考える「既存の教職員組合」の持つ問題点は以下の4つです。
 ①労働組合であるはずが、活動内容が多岐にわたり、結局何をしている団体なのかよくわからない。
 ②政治色が強く、そこに賛同できない職員の支持を得られない。
 ③活動の意義への理解を広く求めるPR活動をしていない。
 ④加入してもメリットがない(組合員としての仕事が回ってくることがあり、組合費を払う上にかえって忙しくなる)。

これらの問題点を考慮し、純粋に労働問題のみを扱う教員のための労働組合の理念を考えていきたいと思います。

「教員ユニオン」活動方針
 ①団体交渉、労働相談など、労働に関する問題のみを扱う。また、同様の方針を持つ団体としか関係を持たない。
 ②政治的な中立を保つ。
 ③活動の意義への理解を広く求めるPR活動を行う。
 ④教材・教具の共有化、勤務形態や働く上での工夫などの情報の共有化を行い、業務の効率化を図る。
 ⑤組合としての業務は執行部が行い、組合員に仕事を回さない。

これらの方針を具体化するための計画を以下のようにまとめました。
①、②:すでに活動を行っている組織(日本労働組合総連合会首都圏青年ユニオンなど)のノウハウを学び、労働組合としての基本的な活動を行うことを目指します。
③:機関誌の発行を考えています。機関紙ではなく、機関誌です。機関誌といっても、既存の組合が発行しているような堅苦しいものではなく、DIME(ダイム)やKu:nel(クウネル)のようなポップな雰囲気のあるものを目指します。コンテンツは以下のようなものを考えています。
 ・活動報告(団体交渉の経緯、教育現場の実態調査など)
 ・組合員からの投稿(多忙化解消への思い、現場の実態、教育にかける思い、教育行政への要望など)
 ・一般読者からの投稿(教育現場、教育行政への意見、要望など)

 ・労働や教育の専門家のコラム
 ・勤務に役立つグッズの紹介
 ・美男・美女教員の巻頭グラビア(?)
④:ユニオンのホームページを開設し、共有化のためのデータベースを作成する。組合員にはIDを発行し、ログインすれば投稿された教材、教具、指導案などの資料を無料でダウンロードできるシステムを作ります。組合費の振り込みをオンラインで行う、定期報告を回覧ではなくメールマガジンで行うなどの工夫をすれば、全国どこに勤務していても個人単位での加入が可能になります。

 勘の良い人はお気づきでしょうが、この「教員ユニオン」は若年層を主な対象にしています。というのは、ベテランや中堅の先生方はこれまでのハードな勤務を自力で乗り越えてきた人達であり、ユニオンの必要性を感じないと思われるからです。私は、多く存在するであろう、高い理想を持ちながらも理不尽な勤務形態に耐えられずに現場を去らなければならなかった教員、そして日々の業務に忙殺され理想の実現に到底手が回らず歯がゆい思いをしている教員の悔しさを放置したくないのです。また、教員の多忙化の解消は学校教育の健全化、質の向上に必ず結びつくはずです。単純に考えて、少なくない同僚が精神疾患を患うほどの環境で働いている教員に健全で効果的な教育が望めるでしょうか。その上、どんな業種であっても現在働いている人たちの勤務実態を改善しなければ、これから社会に出ていくであろう子どもたちもまた同じ苦労を味わうことになります。1人1人の生徒・児童にしっかり向き合いたいという教員の想いを実現し、誰もが人間らしく働くことのできる社会の実現のために、「教員ユニオン」の設立を目指して行動していきます。

2011年12月18日 (日)

第17回ユニオニズム研究会 ~日本の労働運動の問題点とは~

 社会運動ユニオニズム研究会とは、「2007年にスタートした「労働ビッグバン研究プロジェクト」を継承し、今後の労働運動のあり方や運動戦略を研究者と実践家が一緒に議論していきます。」という趣旨の研究プロジェクトだそうです。詳しくはサイトをご覧ください。社会運動ユニオニズム研究会

 さて、私が参加してきたのは、第17回「香港のNGOから学んだこと」です。報告者は、香港のNGO(Asia Monitor Resource Centre)で7ヶ月ほどインターンをしてこられた平野太一さんです。彼が滞在した香港や中国の労働組合の職員、労働運動に携わる様々な人々へのインタビューをまとめた映像作品の上映があり、これらの国の労働者が置かれている状況がよくわかりました。その後質疑応答や参加者による討議があったのですが、参加していた方々の肩書も様々で、非常に有意義な時間となりました。働く女性の全国センター日本ILO協議会全国安全センター労働調査協議会などの機関に携わる人たちは労働者の権利の国際情勢にも詳しく、非常に勉強になりました。

 私が今回関心を持ったのは、なぜ労働組合は政治色を帯びやすいのかという問題です。例えば香港では、香港労働組合連合(最大の組合員数をもつ親中左派系)、香港九龍産業総工会(親台湾派の右派系)という二つのナショナルセンターが長い間勢力を保持していたようです。それが香港返還後に新興産業の参入に伴い、香港職工会連盟(派閥間闘争に属さず、独立した労働者たちで組織されたナショナルセンター)が設立され、組合員数を伸ばしているとのことでした。政治的な信条に関わらず、純粋に待遇改善を求める層が増加しているのです。これはまさに私が置かれている状況に近く、強い関心を抱きました。というのも、教員にとっての労働組合は教職員組合ですが、左派的な色合いの強い団体であると知られています。そして、その政治色の強さが加入率の低下の一因になっているのです。特に私と同じ年代の職員からは「教員にも労働組合は必要だと思うけど、今の教職員組合の方針には賛同できないから加入しない。」という声を聞くことが多くあります。私個人の意見としては、1人の教員が政治的な信条を持つことは自然なことであるし、同じ信条を持つもの同士が団体を結成し、活動を行うことになんら問題はないと考えています。しかし、それと労働組合としての役割は切り離すべきです。政治的信条に賛同できない者を排除するという事態が現実に起こっているからです。政治的に中立の立場を取り、純粋に労働条件の改善を求める組合が必要だと私は考えています。

 なぜ労働組合が政治色を帯びやすいのかという問いに関しては、日本ILO協議会の職員の方が詳しく回答していただきました。まとめると以下のようになります。
 ・労働条件の決定が法定主義を取る以上、組合から議員を輩出するなどの手段を取るのが主張を通す上で有効であり、既存の政治政党との結びつきを強くすることがある。
 ・産業政策に大きな変更がある際、自身の携わる産業の拡大を目指し、労使が提携して特定の政治勢力を支援することがある。
 ・既存の政治勢力が政治的な主導権を獲得する手段として労働問題を扱うことがある。

 たしかに、労働は国勢に大きくからんでいて、政治の問題と切り離して考えることは不可能でしょう。しかし、こういった背景により生じている問題もあります。政治勢力が労働問題をリードする場合、その団体の政治的信条に多くの労働者がついていけず、支持を失っていき活動が先細るといった事態が生じます。また、政治的な権力を有する人物が組合内でも発言権を得やすく、現場で働く者のニーズを正確に捉えきれないという問題も生じます。特に日本の労働組合にはこの傾向が強く、労働組合と労働者の間に溝が生じ、労働組合の当事者意識が希薄化してしまうのだそうです。そういった事態に陥らないようにするため、「当事者のできることは極力代行してはならない!」という信条を掲げ、労働者が自ら講演などの活動を行えるようにエンパワーメントを主な活動としているNGOなども存在するようです

 さて、こういった情報を得た私は、「教職員組合に代わる純粋な労働組合」の設立について、本気で検討を始めようと思いました。どこまで実現可能なのか、すでに同じような活動をしている団体はないかなど、いろいろ調査していきたいと思います。

2011年12月10日 (土)

BREAD AND ROSES 8 観覧してきました!

 反貧困たすけあいネットワークが主催する「BREAD AND ROSES 8 ~私たちにパンと誇りを!~2011年、日本と世界が揺れた」というイベントを観覧してきました。反貧困たすけあいネットワークとは、ワーキングプアのたすけあい制度(失業給付金など)を運営する団体です。私Q崎もこのイベントをきっかけに会員になることにしました。その団体が定期的に開催しているのがこの「BREAD AND ROSES」です。私も今回初めて参加したので詳しいことはわかりませんが、様々なゲストを呼び、貧困などの問題を語るトークイベントでした。

 注目のゲストはこちら!

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金子 勝(慶應義塾大学経済学部教授)

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田原 牧(東京新聞特別報道部デスク、「中東民衆革命の真実」著者)

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熊谷晋一郎(小児科医・脳性まひ当事者)、大野更紗(作家、「困ってるひと」著者)

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福島みずほ(社会民主党党首)

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雨宮処凛(作家)

この他にも七沢 潔(NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」担当ディレクター)、福山哲郎(民主党、前・内閣官房副長官)、小池 晃(日本共産党 政策委員長)などが登壇しましたが、写真を撮り忘れてしまいました。

 正直なところ、このイベントを観覧しにいったのは、熊谷氏と大野氏が出演すると知ったからです。彼らは障害、難病を抱えながらも、いわゆる弱者という立場ではなく、言論という武器を駆使し、未だ名前のない「ままならなさ」について語る言葉を模索し、普及しています。彼らの語る「揺らぎ」に着目することは、自己責任論を推し進め、格差を是とする社会を相対化する上で非常に重要なプロセスだと思います。「反貧困」というテーマのトークイベントに対談形式で彼らを登壇させた主催者のセンスには脱帽です。

 そんなイベントやってるなんて知らなかった!という人もご安心を。ちゃんと録画されたものがネット配信されています。
前半:http://www.ustream.tv/recorded/19024702
中盤:http://www.ustream.tv/recorded/19025770
後半:http://www.ustream.tv/recorded/19026697

個人的には中盤の熊谷氏と大野氏の対談を見ていただければ満足です。ご意見、ご感想があればぜひコメントをお願いします。

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