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2012年10月 9日 (火)

ゆるキャラブームに見る価値観の多様化

 「空前のゆるキャラブーム」なんて各種メディアが騒ぎ始めたのがいつ頃なのかもわかりませんが、今回取り上げるのは「ゆるキャラ」です。というのも、ウェブ上で「ゆるキャラグランプリ2012」なるものが開催されているではありませんか。普段ならブームに乗っかったりはしない私ですが、昨今のゆるキャラブームには新しい時代の潮流をビンビン感じるので、今回記事にすることにしました。

 ゆるキャラにさほど興味のない人でも、彼の名前は今や多くの人に知られていることでしょう。

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彼こそは、可愛くないゆるキャラとして一躍有名になった、奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」です。そうです。彼が注目を集めたのはその可愛くないという特徴に他なりません。彼は「マスコットキャラクターは可愛いものだ」という常識をぶち壊す存在として、また可愛くないキャラクターブームの火付け役として、確固たる地位を築いたのです。さて、ブームというからには、他にも可愛くないキャラクターが注目されているはずです。その中でも私が魅力を感じるキャラクターを紹介しましょう。

 私のイチオシはこちら。高知県のマスコットキャラクター「カツオ人間」です!

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カツオの頭に人間の体。白黒のシンプルなカラーリング。そして、彼の最大の特徴である断面。まるで生気を感じさせない表情。彼ほどユニークなキャラクターはいないでしょう。ネーミングもすごいですね。「カツオ人間」ですよ。「○○ちゃん」や「○○くん」といった可愛らしい名前のキャラクターが多いなか、「カツオ人間」って、もはや可愛くするつもりが微塵も感じられません。しかし、それゆえに彼の個性は全国的な注目を集め、高知県のPRに大いに役立っています。ただ、やはりよく見るとちょっと怖いですね。夜道で出くわしたら足がすくんでしまうでしょう。

 続いての登場は、西国分寺アンオフィシャルキャラクター「にしこくん」です!
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あぶみ瓦をモチーフにしたキャラクターらしいですが、そもそもあぶみ瓦が何なのかわかりません。そして、円形の頭部から生えた、どう見ても人間がやっているとしか思えない脚。こういうキャラクターって、着ぐるみというか、あくまで「中の人なんていませんよー」という建前でやってるわけじゃないですか。この開き直りっぷりは潔いと言っていいほどでしょう。西国分寺のPRにどれほど役立っているかはわかりません。よく見ると不気味なフォルムをしていますね。夜道で出くわしたら大声で助けを求めるでしょう。

 そして、見た目のインパクトがずば抜けているのが、北海道のマスコットキャラクター「メロン熊」です!
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とにかく怖いですね。メロン、熊、一頭身など、可愛くなる要素を多分に持ち合わせながら、なぜここまで怖いキャラクターにしたのか…。夜道で出くわしたら失神するかもしれません。

 さて、どうして私が可愛くないキャラクターブームに注目しているかと言うと、そこに一元化した価値観を乗り越え、多様な価値観を受け入れる風土ができる兆しを感じるからです「ヘアスプレー」の記事でも書きましたが、これまで当たり前だとされてきた価値観から距離を置き、自分が本当に良いと感じるものを志向する人に対する注目の高まりを感じるようになってきました。依然としてキティちゃんやリラックマなどのメジャーなキャラクターの人気は根強いですが、そういうわかりやすい可愛らしさとは異なった魅力を持つキャラクターへの注目も高まっています。可愛くないから注目されるなんて、よくよく考えたらすごいことですよね。そういったことが、新しい働き方や、家族の在り方などが拡大していくための突破口として大きな力を持つかもしれません。

 さて、最後に私が住んでいる神奈川県からエントリーされているゆるキャラを紹介しましょう。神奈川県の一番人気は、厚木市の「あゆコロちゃん」です!
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可愛いですね。厚木市の名産品、アユとシロコロ・ホルモンがコラボしてできたキャラクターです。その姿を見るまでは「臓物がマスコットの市ってどんなだよ!?」って思いましたが、なんとも可愛らしいブタさんですね。

 県内での人気第二位は海老名市の「えび~にゃ」です!

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こちらも正統派の可愛さですね。エビ、イチゴ、ネコと女の子が好きなもの(?)が見事に揃っています。取ってつけたような市の花が浮きまくっています。

 そして、県内人気第三位は座間市の「ざまりん」です!
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ヒマワリがモチーフみたいだけど、胴体がタネっておかしいよね!

 第四位は大和市の「やまとん」です!
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今回の記事の趣旨にはこのキャラクターが一番あっている気がします。

 さて、Q崎が個人的にプッシュしたいのはこちら。島根県の「しまねっこ」です!
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とにかくネコは可愛いということがここでまた証明されてしまいました。「今年は去年の21位を上回って、日本一有名じゃにゃい島根県を有名にするのが目標にゃ!!」という意気込みがあるそうですので、みなさんもぜひしまねっこを応援してあげてください!

追記:
 「ゆるキャラ」というものに注目が集まっているのは、みんなも生活に「ユルさ」を求めているからなんじゃないかと感じる今日この頃です。

追記:11/11
 その後の順位をチェックしようとゆるキャラグランプリのHPを見ていたら、さらにヤバいキャラの存在に気付きました。自身のリサーチ力のなさを反省するとともに、ここで紹介したいと思います。

 高知県のカツオ人間を凌ぐぶっ飛んだキャラを発見しました。それは香川県の「うどん脳」です。
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脳が見えています、脳が。「うどん脳」という名前からもわかるように、やつの主体は脳です。では脳以外の部分は何なのでしょうか。色や質感から見るに、やはりうどんなのでしょう。脳もうどんだし、脳以外もうどんです。誰かがふと思いついた「うどん玉って脳みたいじゃね?」もはやうどんを愛しているのか悪ふざけなのか判断に迷うほどの発想です。やはりカツオ人間同様、まるで目に生気を感じません。そりゃあ脳が露出しているのですから、生きてはいないのでしょう。

 

 もう1人の刺客は神奈川県にいました。綾瀬市の名産品を無理やりコラボさせて誕生したのが「ブタッコリ~」です。
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解説には「綾瀬名産の豚がお父さん、ブロッコリーがお母さん。」とか書いてあります。動物と植物という壁も郷土愛で乗り越え、誕生したのがこのブタッコリ~です。ブロッコリーのお母さんがお腹(?)を痛めて産んだのか、ブロッコリーの株として生えてきたのかはわかりません。iPS細胞の開発といい、今年は細胞生物学をにぎわすニュースでもちきりですね。

 まだまだQ崎の知らない「かわいくないゆるキャラ」は存在するかもしれません。目撃情報があればすぐに連絡をお願いします。

追記 11/26
ゆるキャラグランプリ2012の結果が出ました。
http://yurugp.jp/

グランプリに輝いたのは、今治の「バリィさん」でした。
この記事で取り上げたキャラで上位にランクインしたのは、島根県の「しまねっこ」第6位!
そして、神奈川県の「あゆコロちゃん」第9位でした!

追記 2/21
さらなる強者を発見しました。
まずはこちらの映像をごらんください。
http://www.youtube.com/watch?v=RI6svNFmRAQ
http://www.youtube.com/watch?v=pMRDe9rvsm0

こいつはヤバい!
おもに動きがヤバいです。
彼(?)の名前は「ふなっしー」と言って、千葉県船橋市の非公式キャラクターです。
非公式ということで、中の人(?)は自腹で勝手に地元PRのイベントやゆるキャラが集まるイベントに参加しています。

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見た目は可愛くなくもないというか、非常に微妙な感じなのですが、恐ろしいまでの個性の持ち主であることはおわかりいただけていると思います。あの動き、あのジャンプ力、甲高い声。

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見てください、この後姿。この手作り感。激しい動きのために多少くたびれた感じもします。正体のわからないキャラですが、この溢れ出る魅力はなんなのでしょう。

中の人(?)の身体能力の高さ、造形の雑さなどいろいろあるのですが、こんなご時世にこんなくだらないことに一生懸命になっているということこそ、彼(?)の最大の魅力なのではないでしょうか。無駄に思えるものでも、それでなんとか生きていける社会は、とても豊かだと思います。そんな豊かさの片鱗を、このふなっしーから感じるのでした。

追記 4/3
また見つけてしまいましたよ。
今度のやつもいい感じにユルいです。
愛知県岡崎市のゆるキャラ「オカザえもん」です。

Images2


・・・・・・・・・・・・・ご当地キャラというのは、その土地の名産品や伝統文化をアピールするものではないでしょうか。その点、高知の「カツオ人間」や夕張の「メロン熊」、厚木の「あゆコロちゃん」なんかはすごく頑張っていると思うのですが・・・。
オカザえもん、これでは岡崎市の何をアピールしたいのかまるでわかりません。ちなみに胸の「崎」の字は胸毛だそうです。

Images

「子ども泣きだす 岡崎ゆるキャラ」じゃねーよ!ゆるキャラが子どもを泣かすことをさも当たり前のように!もはや「岡崎の特色なんてどうでもいいから、可愛くないゆるキャラ作ってとにかく目立とうぜ」という製作者の声が聞こえてきそうな、なんでもありのゆるキャラでした。

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