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2013年10月 1日 (火)

経済学講座「逆選択とブラック企業」

 今回の記事は経済学など専門外のQ崎が付け焼刃の知識で経済学のトピックを紹介するものです。今回のテーマは「逆選択」です。

 逆選択とは、売り手と買い手との間に情報の格差があると、結果として質の低い商品しか市場に残らなくなる現象のことです。どうしてそのような結果になってしまうのか、よく例として取り上げられる中古車市場をここでも例にして説明しましょう。
 中古車市場には、質の高い商品を扱う業者も質の低い商品を扱う業者も存在します。情報が十分でないために買い手が中古車の品質を判断できない場合、質の低い中古車も質の高い中古車と同じ値段でつかまされてしまうことになります。売り上げが同じ金額になってしまうと、買い取り価格や整備にかかる費用の分だけ、質の高い商品を扱う業者が経営上不利になります。すると、質の高い商品を扱う業者はその市場から撤退し、その地域には質の低い商品を扱う業者しか残らないことになります。これが逆選択です。

 これを労働市場に当てはめて考えると、ブラック企業が蔓延している日本社会の状況がとてもよくわかります。ここでは、企業を「職場環境」を提供する売り手、労働者を「職場環境」を選択する買い手と考えましょう。ブラック企業の問題で求職者を悩ませている最大の要因は、入社してみるまでその職場がブラックかどうかを判断することが非常に難しいところにあります。クリーンな職場環境か否かを判断するための情報が、求職者には届いていないのです。そのため、ブラック企業かどうかは求職者が職場を選ぶ際の基準にはなりません。ブラック企業であることが人材確保における他社との競争で不利になる要素にはならないのです。その結果、労働法規を守り従業員を大切にする企業は競争上不利になり、市場から撤退するかブラック企業に化けてしまい、市場にはブラック企業しか残らなくなってしまうのです。

 逆選択を解消するには、その原因となっている情報の非対称性をなくすことが効果的です。消費者が商品の質を適切に判断できるようになれば、質の悪いものを提供することが競争上不利になる構造ができ、適切に選択・淘汰が行われるようになります。ブラック企業にかんしては、求職者がそれぞれの企業の働きやすさを知ることができ、職場を選択する際の判断材料とすることで、労働環境の向上に寄与することができるのです。
 であれば、求職者にそういった情報を提供するサービスがあったらいいなと思いませんか!そんな発想で生まれたのがホワイトアクション事例集なのです。構想ができてから一年以上の時間が過ぎているのですが、現在のところ組織的な活動はありません。というのも、企業経営についてなんの知識も技術もない状況で動き出してもうまくいかないことが目に見えているので、目下のところは勉強に励む計画でいます。気を長くお待ちいただければと思います。

 そんな現状報告も兼ねてお送りした経済学講座でしたが、いかがでしたでしょうか。シリーズ化するほどネタはないので、おそらく今回限りの記事となります。

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コメント

お世話様です。
経済学は僕には少々難しいですね(^_^;)
もっと精進します。

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